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1月, 2022の投稿を表示しています

しもやけ

  寒い日が続いて、しもやけのお子さんが多くなってきました。 寒くなると血行が悪くなり、炎症がおきて「しもやけ」になります。 特に手足の指、耳、鼻など血管が細い体の末端でできやすいです。 できたら、むずむずかゆかったり、痛かったりつらいですよね。 しもやけができたら ・ 40 度くらいのぬるま湯でゆっくりあたためる ストーブや熱い湯だと血流が急によくなって、逆にじんじんしたり、かゆくなったりします。 40 度くらいの温水と冷水を交互につけて温水で終わるのも血行促進しておすすめです。 20 秒ずつくらい交互につけて 5 回くらい繰り返します。 ・ ヒルドイド軟膏とビタミンEの軟膏をマッサージ ヒルドイド軟膏は血行促進効果があります。 ビタミン E も毛細血管を広げて、血流をよくする働きがあります。 ・腫れや痛みが強いときはステロイド軟膏 ・㊳当帰四逆加呉茱萸生姜湯 手足の血行をよくして、あたためる効果もあり、痛みがましになります。 冷えでなかなか眠れないときにも効果あります。 私は冷え性で生理前とかは特に冷えるのですがこれを飲むとましです。 ただまずいです。 ・ビタミン E 内服 治療だけではなくて、予防も大切です。 1 番はからだを冷やさないこと! 寒い日は手袋、靴下で防寒しましょう。 汗をかいたり、濡れたりしたらなるべく早くふいてあげましょう ほっとくとしもやけになりやすいです。 お風呂のときにマッサージすることも血行がよくなっていいです。 しもやけは春になれば自然になおりますが、放置するとひどくなります。 しもやけに注意して寒い冬を乗り切りましょう!

チックについて

みなさんこんにちは。ヒガです。 現在、日本は新型コロナウイルスの第6波真っ最中です。 第5波が終わったあとには、このまま波が来なければ良いのにと願っていたものですが、まだまだ完全に元の生活に戻るのにはしばらく時間がかかりそうですね。 さて、今回はチックについてまとめてみようと思います。 お子さんが頻繁に意味もなく首や肩をクイっと動かしたり、目をぎゅっとつむったり、咳払いをしたり、喉を「んっ」っと何度も鳴らしたり、息を吸って喉を「ふがっ」と鳴らしたり、「あーっ」などと急に大声をだしたりすることはありませんか? チックとは、そのような突然に、早い動きで、何度も繰り返して起こる体の動きや発声を起こすものです。 昔は、自分でコントロールできるものは「くせ」、コントロールできないものは「チック」と分けて考えられていましたが、チックも一時的または部分的に我慢できること、症状が出る前にやらずにいられないとかムズムズするという感覚(前駆衝動)を伴うことがあることから、現在は両者の差は小さくなり、重なる部分が多いとされています。 原因は生まれつきの脳の神経回路の性質(ドパミンやセロトニンという物質の働き方)とされており、特に家庭の育て方の問題や心の病気などではなく、もちろんわざとやっているものでもありません。 しかし、緊張、ストレス、疲労、寝不足などによって症状が悪くなることはあります。 チックをもつ子供は10人に1~2人いると言われており、決して珍しいものではなく、10歳くらいまでに発症し、思春期以降は段々と減ってくることが多いです。 チックは、症状の出方によって「運動チック」と「音声チック」に、強さによって「単純チック」と「複雑チック」に分けられます。 単純運動チックは最も一般的なチックで、まばたき、白目を向く、口をゆがめる、肩をすくめるなど、顔まわりの症状が多いです。 単純音声チックは、咳払い、鼻を鳴らす、小さく声を出すなどがあります。 複雑運動チックは、あたかも意識的にやっているかのような動作で、飛び跳ねる、物を触る、匂いを嗅ぐなどがあります。 複雑音声チックは、状況に合わない単語や言葉が出てしまうことで、卑猥な言葉や汚い言葉を発してしまったり、自分や相手の言った言葉を繰り返してしまったりします。 チックをお薬などで治療するかどうかは、その症状によって本人がどれくらい困ってい

便秘のくすり

  こんにちは。ヤマモトです。 うちの子は赤ちゃんのころから便秘です。 コロコロ便がでたり、部屋のすみっこでものすごいつらそうにきばったり、、、 今日は今まで飲んだ薬などまとめてみました。 新生児から 2 カ月くらいまでは、 1 日排便ないときやおなかぽっこりのときは 綿棒浣腸ですっきり 3か月くらいから綿棒ではでず、、、市販のイチジク浣腸などを使ってましたが 浣腸して石ころみたいなコロコロ便が2,3個ということもよくありました。 そういうときはマルツエキス+小建中湯を飲むとすっきりいいうんちがでていたので時々飲んでいました。 マルツエキスは麦芽糖のゆるやかな発酵作用が腸を動かして便を出しやすくする効果があります。味も甘くてカラメルのような感じです。 小建中湯はおなかをあたためて腹痛を改善したり、便をやわらかくして排便をスムーズにします。腸内環境を整える効果もあり、味も甘くて漢方にしては飲みやすいです。 1 歳をすぎて自我が芽生えてからは浣腸を嫌がり、逃げるのでさっといれれる座薬のテレミンソフトを使っています。 テレミンソフトは直腸に作用し排便の反射を刺激することで便を出しやすくします。 うちの子はいれると、だいたい 5 分以内くらいに便がでます。刺激になるみたいで、テレミンソフトは溶ける前に、入れたときの形で一緒にでてきます。 浣腸よりはゆるやかな刺激でうちの子は入れたことにあまり気づかないときもあるのでおすすめです。 2 歳をすぎてからはモビコールをのんでいます。 モビコールは 1 包を水分 60m lと一緒にとることで便に水分を届け、腸の運動を活発化させ便を出しやすくする薬です。 これを飲むと便の調子はすごくいいので浣腸まですることはなくなりました。 ただ飲み忘れるとすぐ石ころ便になるので、まだまだ飲まないとだめですね。 最後に、何日もうんちがでていないときやうんちがたまっての腹痛があるときや一時的にうんちがでないときに 1 番早く効果があるのはやっぱり浣腸です。便のかたまりが直腸にたまって栓をしているときは、自分でスムーズにだすことができないので浣腸で栓をとることが大切です。 便秘の薬がクセずくことはないです。 便秘の治療をして、しっかり食べて、しっかり出す習慣ができると理想的ですね。

こどもの肥満

こんにちは。ヤマモトです。 今日は年々増えてきているこどもの肥満について書きたいと思います。 小児期の肥満の原因としては食生活の洋風化、ゲームやテレビやインターネットの普及による運動不足などが挙げられ、さらには長引くコロナウイルスによる自粛生活なども原因の一つと考えられます。 小児期の肥満は無症状であることも多いため受診のきっかけになることは少ないです。 しかし肥満の状態が長くつづくと高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病に早ければ 20 代、 30 代で罹患してしまうかもしれません。 これらを予防するにはできるだけ早い時期に肥満を改善することが大切です。 例えば ・家族で夕食をとる。8時間以上の睡眠(幼児期は10時間以上) ・1日3食バランスのいい食事、1口につき30回噛む ・1日60分以上の運動(からだを使った遊びや体育なども含む) このような生活習慣、食習慣の変更には家族の協力が必要です。いきなりすべてをしようと思うと続かないこともあるので「週1回できる日を作る。」「寝る前におやつを食べない。」など少しずつでもできることからはじめてみませんか。 腹囲が身長の半分以上あるお子さんは、内臓脂肪がある可能性があります。 当院では血液検査や腹部エコー、生活指導、栄養指導を行っています。 気になる方は一度受診してみてください。

あけましておめでとうございます

  あけましておめでとうございます。 大阪掖済会病院小児科のヒガです。 昨年は新型コロナウイルス感染症の流行の波で不安の多い一年となりました。 今年こそは、安心して過ごせるようになると良いですね。 大阪掖済会病院小児科一同、不安なお子さんやご家族にも気兼ねなく安心して来院していただけるような小児科を目指して、今年も精進して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ーおまけー イラストは、僕が今年の年賀状のために描いた絵です。 色鉛筆で描いています。 描いた後にトラの耳が丸いことを知り、トラというより「トラ柄のネコ」になってしまいました(笑) 最近は年賀状を書く習慣も少なくなってきたと聞きますが、旧友など普段会うことのない人たちの近況を知ることができるので、僕は今後も続けていけたらなと思っております。