みなさんこんにちは。ヒガです。 新型コロナウイルス感染症の流行も第7波となり、色々と不安の多い夏となっています。 今回は、最近の大阪掖済会病院小児科の近況報告や、その他のことを徒然と書いてみようと思います。 ・小児の発熱患者の急増と、午前小児科一般外来の混雑について 7月初旬ごろから、発熱で受診される小児の患者さまが急激に増加しました。 保育園や幼稚園に通われている未就学のお子さんが発熱で受診された場合、体感で7割くらいはRSウイルス感染症、1~2割が新型コロナウイルス感染症、残りがヒトメタニューモウイルス感染症、アデノウイルス感染症、まれにインフルエンザ、という具合です。 特にRSウイルス感染症のお子さんが多く、中には咳がひどかったりゼーゼー言うしんどい呼吸状態になっていたり、肺炎や中耳炎を合併して入院が必要となったりしています。 この年齢層の新型コロナウイルス感染症は、当院では入院を必要とするほどしんどくなるお子さんは少ないですが、熱性けいれんを起こしたお子さんの救急搬送を診療体制上の限界から受け入れできていないことも多く、全体で見るとしんどくなっているお子さんも一定数おられるものと思われます。 小学生~中学生の発熱で受診される患者さまは、8割方は新型コロナウイルス感染症で、それ以外は溶連菌感染症、まれにインフルエンザ、という具合です。 この年齢層の新型コロナウイルス感染症は、入院までは要さないものの、高熱や頭痛でしんどかったり、咳が酷くてしんどいお子さんが多く、家族内での感染と学校・部活などの活動中の感染が半々という印象です。 また、体感では新型コロナウイルスワクチンを接種しているお子さんのほうが、打っていないお子さんに比べて症状・しんどさが軽く済んでいる印象があり、感染したときの症状を軽くする一定の効果はあるのかなという印象です。 このように、様々な感染症の流行の荒波の中、小児科外来を受診されるお子さんが急増し、診察をお待たせすることも多くなってしまっており、大変申し訳なく思います。 特に週明けの月曜日や祝日空けには、外来が大変混雑してしまっております。 急を要さない症状の相談や、生後3ヶ月以下のまだ免疫力が不十分な健康な赤ちゃんの受診については、週明けの月曜日や祝日空けの受診を避けていただけると幸いです。 ・発熱で小児科受診希望の方へのお願い(再掲) 大阪
※2023年3月をもって閉科いたしました。 大阪市西区にある大阪掖済会(えきさいかい)病院小児科の公式ブログです。 小児アレルギーを専門として、他にも幅広い一般小児疾患(かぜ、便秘、夜尿症、起立性調節障害など)や各種予防接種・乳児健診などに対応しております。