感染する子どもが増えてくると、やっぱり重症化する子が増えたり、長引く後遺症に悩まされる子どももでてきます。
特に基礎疾患がある子(慢性呼吸器疾患、先天性心疾患、脳性麻痺など神経系の疾患、免疫抑制剤などで治療中の子、肥満)では重症化のリスクが高くなると言われており、ワクチンの接種をすすめています。
現在5-11歳にうてるワクチンはファイザー社のみで、有効成分の量は大人の1/3です。
4月から当院でもコロナワクチンを開始する予定であり、ワクチンによって期待できる効果と副反応について理解した上でうつかどうか考えていただきたく、今わかっている情報をまとめてみました。
コロナに感染した場合
・約10日間の自宅隔離が必要
・今のコロナは大半は軽症だが、一部重症化することもある
・長期的な後遺症がおこる可能性もある
ワクチンによって期待できる効果
・コロナに感染しにくくなる
・コロナにかかったとき、重症化をふせぐ
・接種することで家族や周囲の人への感染をふせぐ
(ただしオミクロン株が出現する前のデータでありオミクロン株の発症予防効果は今後の報告をまつことになります。)
ワクチンの副反応
発熱、接種部位の痛みや倦怠感、頭痛など、ほとんどが軽度のもので1-2日をピークに1週間程度で回復しており、現時点では安全性に問題はないとされています。
約70% 注射した部分の痛み
約20-40% 頭痛、だるさ
38度以上の発熱1回目2.5% 2回目6.5%(大人の半分以下)
その他 関節痛や筋肉痛、寒気など
ごくまれですが、海外では子どもでも軽症の心筋炎を発症した例も報告されていますがすべて自然回復しており、16-25歳の人と比べて全体的に副反応の出現頻度は低いと考えられています。
また新型コロナに感染した方もワクチンを接種することができます。
自然に感染するよりもワクチン接種の方がコロナウイルスに対する血中の抗体の値が高くなるといわれています。コロナ検査で陽性となってから、1カ月以上経過して接種することが望ましいです。
重症例の話を聞いたり、いつかコロナが子どもにとっても怖いウイルスに変異するかもなど考えたりして、自分の子供がうてる年齢であれば受けたいと思いました。
私たちの子どもの時のように感染症の不安や制限などなく、安心して生活するためにワクチン接種は意義があることなのかなとも思いました。
でもまだ子どもの重症例は少ないし様子みたいなどいろんな考え方があってもいいと思います。
大事なことは、接種により期待できる効果と副反応のリスクの両方について理解していただき、本人、家族としっかり話し合って決めることだと考えます。
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