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アレルギー食物経口負荷試験について

みなさんこんにちは。ヒガです。

「食物アレルギーは、安全を確認したうえで、食べて治す時代」ということで、今回は食物経口負荷試験についてのお話です。


食物経口負荷試験とは?

当科では、食物アレルギーのお子さまに対して、食物経口負荷試験(以下OFC)を実施しております。

OFCは、アレルギーを疑う食物を実際に食べてみて、症状が出現するかどうかを確認する検査です。

お家で食物を食べてから症状出現までの経過の問診や、血液検査や皮膚テストなどの結果から、総合的に食物アレルギーを評価しますが、診断確定が難しいことも多く、最終的にはOFCが最も信頼性の高い検査となります。

また、食物アレルギーは症状の出ない量の摂取を継続していくことで、早期の治癒が期待できることが近年わかってきているので、その接種可能量の見極めのためにも、OFCは重要な検査です。

しかし、アレルギーを疑う食物を家で食べることは、アナフィラキシーなどの強い症状が出現するリスクが高いことから、OFCは病院で、できれば入院で行うことが望ましいとされております。



OFCの主な目的

①検査上は食物への反応がある(感作)が、食べたことがない食物の診断

②症状を起こした原因として疑われる食物の診断

③アトピー性皮膚炎への関与が疑われる食物アレルギーの診断

④アレルギーのある食物の、安全に食べられる量の確定

⑤アレルギーのあった食物の耐性獲得の確認


当院OFCの具体的な流れ

・日帰り入院にて、毎週金曜日の12時~16時に実施しています

・タイムスケジュール

12:00入院

12:30~13:30負荷食品摂取

13:30~15:30症状観察(希望があれば栄養相談)

15:30退院

・アレルギー症状が出現した場合は迅速に対応できるよう、医師がそばについて検査します。

・強い症状が出現した場合は、翌日まで1泊入院となります。


OFCに先立って、まずは外来診察にてお話を伺い、必要であればリスク評価のため血液検査や皮膚テストなどを行います。

そのうえで、OFCで実際に摂取する食品の種類・量や、試験日程などについて調整させていただきます。

OFCを希望される方は、遠慮なく午前一般外来に受診してください。

また、他院紹介状をお持ちの場合は、午後の予約外来もご案内できますので、お電話にてお問い合わせください。

もし、他の病院でアレルギー検査をしたことがあるのであれば、その検査結果も一緒に持ってきていただけると、とっても助かります。


ではでは、今回はこの辺で(*'▽')